昨年5月に声帯手術を受けた歌手の川嶋あい(37)が、術後も声帯の不調が続いているとし、デビュー直前に亡くなった養母の命日である8月20日に毎年開催してきた恒例のライブを今年の公演で最後にする意向を26日、公式サイトで発表した。

川嶋は自筆の文書で、「今年の公演をもって、毎年8月20日に行っている単独ライブを最後にしたいと考えています」とし、「ものすごく苦しい選択でした。昨年、声帯の手術を終え、リハビリを重ねて過ごしてきましたが、何度となく声を出してみても、手術前に抱いていた不調を乗り越えることはできませんでした」と現状を報告。「声帯を思うようにコントロールできなくなっている今の状況では、今後この大きなライブをやり遂げてゆくことが困難だと痛感しました」と、恒例のライブを終了するに思い至った理由を説明した。

川嶋は実母と生後数カ月で死別し、福岡市の養護施設で育った。3歳で里親となる川嶋夫妻に引き取られたが、養父は10歳のときに他界し、養母はデビュー直前の16歳のときに亡くなった。デビュー20周年を迎える今年で最後とする8月20日のライブに向け、「今からできる限りの最高の準備をして、応援していただいている皆様に20周年の感謝の気持ちを全力で届けたい、、、。私自身が出せるありったけの歌を言葉にして。そんな節目となる最後の8月20日を迎えられたらと思っています。この日に立ち会っていただけたらとても嬉しいです」とつづった。