女優長澤まさみ(35)が31日、都内で行われた「第60回ギャラクシー賞贈賞式」(放送批評懇談会)に登場した。主演ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(関西テレビ)がテレビ部門大賞を受賞し、自身も個人賞に輝くダブル受賞となった。

463本の番組の中から大賞に輝いた「エルピス」は、「テレビ報道のあり方を問いただしたドラマ」と高く評価された。長澤は「この作品をどうにかたくさんの人に伝わるようにということだけを全員が思いながら作品作りをしていた。そういう時間を育めたことは私にとっても良い経験でした」と話した。

心に葛藤を抱えた女子アナウンサーという難しい役どころを演じた。「演じた浅川恵那というのは、主人公らしからぬ、しっかりしろよと思うような不安定な女性だった。気持ちに共感する部分も大きかった。一緒に悩みながら演じた」と振り返った。

個人賞では、「エルピス」とともにNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のナレーションも合わせて評価された。ささやき声のようなナレーションが話題になったことについて、脚本の三谷幸喜氏に感謝した。「ささやき声を注文してきたのは三谷さん。作品全体をはじめから最後まで見たときに意味が伝わる演出を最初にしてくださったので、私のナレーションが成り立った。言われるままやっただけで、すべて三谷さんのおかげ」と話した。