日本テレビの総合エンターテインメントスクール「日テレ学院」は1日、同日付の人事で同局アナウンス部を離れ、関連会社の日テレイベンツに出向した豊田順子氏(57)が、学院長に就任したと発表した。元同局アナウンサーで前任の学院長だった村山喜彦氏(59)は退任した。

豊田新学院長は、公式サイトに文書を発表した。

「コロナ禍の状況を経て、自分の未来を拓くためにコミュニケーション能力を磨くことが、とても重要な時代となりました。大切な人に自分の気持ちをきちんと伝えたいと思うこと、そのために適切な言葉を考えること、ご自身に備わった生き生きとした声を発することや表情を示すことは、そのための大切な要素です。私自身が33年間のアナウンサー生活で得た様々な放送現場での経験(失敗も含め)や、後輩アナたちを見守りながら培った育成理論を、多くの皆様のお役に立つよう生かしていきたいと考えています。一緒に、気付きや発見のある、“ワクワク”する時間を過ごしませんか? 日テレ学院は、積極的に動き出す皆様を応援します!」

日テレ学院は、アナウンサー、キャスター、リポーターからタレント、放送作家、脚本家などのクリエイターまでテレビ、映画、CMなど、さまざまなメディアで幅広く活躍できる人材を育成する、総合エンターテインメントスクール。1976年(昭51)に「日本テレビ音楽学院」として創設すると、同学院生で構成された「ザ・バーズ」は全国高校サッカー選手権のテーマソング「ふりむくな君は美しい」を76年にリリースし、77年にはビクターレコードからデビューした。その後、放送クリエイターの養成コースに加え、95年には他局に先駆けアナウンサーの養成講座をスタート。それたを統合し、05年に日テレ学院としてスタートした。

村山氏は、箱根駅伝中継の実況でならしただけに「次の学院長に襷を渡します」とのコメントを発表した。