俳優永山絢斗容疑者(34)が16日未明、東京都目黒区の自宅マンションで大麻を所持したなどとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで警視庁に逮捕された。

最近、大麻関連の検挙者が若者を中心に急激に増えているという。内閣府が運営する政府広報オンラインでは昨年9月「若者を中心に大麻による検挙者が急増!」というタイトルの広報文を発表し、警告していた。

政府広報オンラインによると、大麻使用のきっかけや動機は「誘われて」「興味本位で」が最多という。「インターネットなどでは『大麻は他の薬物より安全、害がない』、『大麻は依存性がない、いつでもやめられる』、『海外では大麻が合法化されているから安全』という情報もあり、警戒心を薄れさせていますが、そうした情報は誤りです!大麻の有害性や依存性などに関する正しい情報を知り、自分の身を守りましょう」としている。

大麻による検挙者数は、30歳未満の若年層を中心に14年続き、この広報文がアップされた時点で、22年は5342人と3年連続で5000人を超えているとしている。そして「薬物事犯全体(覚醒剤事犯、大麻事犯、麻薬及び向精神薬事犯及びあへん事犯)での検挙者数は近年横ばいが続く中、大麻事犯の増加が薬物事犯検挙者数全体を押し上げています」と記している。

同オンラインでは大麻の有害性や危険性について、「知覚の変化」「学習能力の低下」「運動失調」「精神障害」「知能指数の低下」などの変化が現れうるとして「脳などの中枢神経系に影響を及ぼし、依存症になるおそれがあります」と説明。

「薬物依存症になると、薬物の使用を何よりも優先して考えるようになり、日常生活に様々な悪影響を及ぼすようになります。大麻は、暴力団や反社会的な組織などの資金源になっていることもあるため、大麻の購入は、そうした組織に加担することにもつながります」などとも記している。