女優天海祐希(55)が主演を務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(月曜午後10時15分)の第10話が19日に放送され、平均世帯視聴率が7・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが20日、分かった。第1話から9・3%、7・9%、8・3%、7・8%、7・5%、7・1%、7・5%、7・4%、7・4%だった。平均個人視聴率は4・5%。第1話からは5・3%、4・5%、4・8%、4・5%、4・3%、4・1%、4・3%、4・3%、4・2%だった。

天海は頭脳明晰(めいせき)で変装の達人、元敏腕弁護士というワケあり美人探偵の上水流涼子役を演じる。天海と初共演の松下洸平(36)は、女性に苦手意識を持ちながらもIQ140を誇る貴山伸彦役を担当し、バディを組む。ときに手段を選ばない涼子を貴山が頭脳を生かしてサポートする。また、2人が抱える過去の因縁にも立ち向かう。涼子は弁護士資格を剥奪されたきっかけの傷害事件の真相を、貴山は家族との確執を追う。

「クセ強コンビ」が理不尽な悪党たちを“あり得ない”手段で葬る極上痛快エンターテインメント。原作は映画化された「孤狼の血」で知られるミステリー作家柚月裕子氏の小説「合理的にあり得ない 上水流涼子の解明」。天海、松下の他にも白石聖、中川大輔、丸山智己、仲村トオルらが出演する。

第10話で、突如、涼子のスマホに送られてきた謎の動画。そこには、うつろな表情をした涼子の様子が映っていた。

「これから言う数字を聞いたあなたは、自分でも抑えきれないほどの怒りの感情が湧き上がってきます。その数字は『3776』『3776』-」。映像の中の言葉で、涼子の脳裏には、椎名を殴ったあの日の記憶が鮮明によみがえる。真実にたどり着くため、涼子はある人物の元を訪ねる。

一方、貴山の前には再び氷川(阿部亮平)が姿を現す。かつての仲間を真っ向から拒絶するが、氷川がおとなしく引き下がるはずもなく、それどころか「ゲームを始めた」と不敵な表情を浮かべ、「俺の仕事を手伝え」と交換条件をつけて脅しをかけてくる。

改めて動画を見ていた涼子は、映像の中に、見覚えのあるものを発見する。その手がかりから、かつて自分の後輩だった弁護士に行き着くと、8カ月前の知らなかった事実が明らかになる。

その頃、本気で探偵になろうとしている娘の久実(白石聖)をやめさせるよう説得して欲しいと、諫間(仲村トオル)が上水流エージェンシーを訪れる。