女優足立梨花(30)が先月26日に結婚を発表し、同日ツーショット会見を開いた。夫になったのは、手話パフォーマーユニット、HANDSIGNのTATSU(年齢非公表)。私を含め、足立との結婚報告でその詳しい経歴や活動を知る人も多かったように思う。会見ではあらゆる質問に実直に答え、素朴でうそのない人柄がにじんでいた。

17年に足立が同ユニットの楽曲「僕が君の耳になる」のミュージックビデオに出演し、それが出会いのきっかけになった。昨年仕事で再会し、交際に発展。晴れて今回の結婚に至ったという。

TATSUは足立の第一印象を「まず笑顔がすてきだと思った。手話も上手で、演技にひかれた」と振り返ったが、当時から交際や結婚を意識したか? との質問には「出会った瞬間から結婚したいと思うのは怖いじゃないですか」。足立は夫の素直なリアクションに「ビビッとこなかったみたいです」と苦笑したが、TATSUは改めて結婚の決め手を聞かれると「そこはビビっときました。お付き合いの中で知らない足立さんの一面が見えた。夜一緒にお酒を飲む時には、おつまみを冷蔵庫パンパンに作ってくれる。胃袋ガッツリつかまれてます」と笑顔を見せた。

お互いの呼び名について語る場面では「基本的には『梨花ちゃん』。仲良く過ごしていると『ピーチ姫』と呼んだりします」。結婚指輪の金額についても「ハリー・ウィンストンで、70万くらいです」と明かし、率直な回答で報道陣をどよめかせるシーンもあった。足立は「リアルに言っちゃうんだ」と笑っていたが、当人はどの質問にも照れや戸惑った様子はなく、即答するのが印象的だった。

またグラビアで見せる足立の美尻にちなみ、尻に敷かれる夫になる? との問いには「確かに足立さんのチャームポイントはお尻なので、尻に敷かれてもいいかな」と笑顔。非公表とする年齢について改めて確認されると、会場をざわつかせた先の回答を引き合いに「さっきのハリー・ウィンストンの件もあったので、そんなに正直に言っちゃうと違うのかなって。ご想像にお任せします」と返して笑いを誘った。

TATSUが江戸時代の農政家、二宮金次郎の末裔(まつえい)であることも話題になった。フォトセッションでは弊社カメラマンのリクエストに応え、薪を背負った二宮尊徳像さながらの“夫婦おんぶショット”も披露してくれた。会見開始前、カメラマンは「足立さんをおんぶして欲しいけど、やってくれるかな…」と不安視していたが、終了後に確認すると「あの感じならいけると思った」とのこと。この人なら嫌な顔をせずにやってくれそうだと、1時間弱の会見で手応えがつかめたようだった。

夫の発言にちょいちょいとツッコミを入れる足立も、終始幸せそうな表情。夫婦の関係性とともに、手話通訳者も同席するなど自身の活動への思いも見え、TATSUのことがよく伝わる会見だったように思う。【遠藤尚子】