酒場ライター吉田類氏(74)が8日、都内でBS-TBS「吉田類の酒場放浪記」(月曜午後9時)の20周年記念取材会に出席した。

今月から放送21年目に突入。18日には初の海外ロケ「20周年スペシャル台湾グルメで乾杯!」が放送される。吉田氏は「気がついたら20年たっていました。ずっと楽しんで、おいしいものを食べて、酔っぱらって、そのまま来た」と振り返った。

番組初の海外ロケ地となった台湾については「ものすごく身近に感じた。1日に5軒とか、むちゃなスケジュールでしたが、楽しませていただいて、20周年のご褒美だと思う。最終的にはホロ酔っています」と笑顔で振り返った。

飲み歩く番組を続けてきたことについて「毎日飲んでいるけれど、依存症ではないので健康的にお酒を飲んでいます。お酒は自分にとって薬だと思っています。今は“目指せ30周年”です」。

現在、番組は1143回の放送を数え、めぐった店舗を1121軒に及ぶ。「第1回放送の吉祥寺の『いせ屋』は、もともと行きつけの店。すごく楽しみがある店で、これは外せない。これほど長く続くとは思っていませんでした。大体酔っぱらっているから、BSだからできたんだと思います」。

新聞、雑誌に街のルポを寄稿するライターだった吉田氏が、番組開始時に付けた条件は「ただ飲んで、酔っぱらうよ」ということ。「お酒に水を入れてごまかすようなことをしなかったのがウケた要因だと思う。1軒目の店で盛り上がって、次へみたいなことはせずに“酒場の間合い”を守ったのがよかった」と話した。