日本民間放送連盟(民放連)の遠藤龍之介会長(67)は21日、都内の定例会見で元ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏の性加害問題について「ジャニー喜多川氏の数々の行為が性加害であり、重大な人権侵害であるとの認識を、民放を含む多くのメディアが十分に持てなかったことを反省しなければならない。10月2日に、どのような発表があるかがキーポイント」と話した。

ジャニーズ事務所は、今月7日に会見を開いて藤島ジュリー景子前社長(57)の退任と、東山紀之社長(56)の就任と芸能活動引退を発表した。来月2日には、さらなる新体制が発表される予定だ。

遠藤会長は、ジャニーズと長期間にわたりビジネスをしてきたフジテレビの副会長でもある。「民放連の会長という立場で、フジテレビにサジェスチョンすることはない。民放各社が公式、非公式にジャニーズ事務所といろんな話をしている。局によっては申し入れをしたということも耳にはさんだ。今後、動きは出てくるだろうと思うが、具体的にフジテレビからというのは聞いていない」と話した。

ジュリー前社長は上智大卒業後、フジテレビに入社して秘書室に勤務。93年にジャニーズ入りした。また、フジテレビ社員がジャニーズ事務所に出向するなど、人的な交流もあった。ジュリー前社長との関係について、遠藤会長は「ビジネスパートナーとして、過去いろいろなお付き合いをさせていただいている。だからといって、今回のことについて特別なバイアスがあるということはない」と話した。