米俳優ウィル・スミス(55)と妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミス(52)が、7年前から別居していたことが明らかになった。

スミスといえば、22年のアカデミー賞授賞式で、プレゼンテーターとして登壇したコメディアンのクリス・ロックが妻の容姿をジョークのネタにしたことに激怒してステージに乱入し、平手打ちする騒動を起こして世界中を騒然とさせたことで知られる。

今月17日に回顧録を出版予定のピンケット・スミスは、13日に米NBCテレビで放送される特別番組の中で司会のホダ・コットとのインタビューでスミスとの関係について明かしていることが分かった。番組の予告編の中で「書類上の離婚ではなかった」と話し、2016年になる頃まで努力することに疲れ果てていたとコメント。離婚はしていないが、以来別々に暮らしていることを明かした。また、番組では「私たちは2人とも、相手はこうあるべきだという自分たちの幻想に囚われていたのだと思う」とも述べている。

2人はこの7年間、ビンタ事件があったアカデミー賞授賞式を含め、レッドカーペットや授賞式など公の場に常に夫婦として一緒に出席し続けていたが、長年に渡って仮面夫婦を演じていたとみられることが明らかになった。

ピンケット・スミスは、20年にミュージシャンのオーガスト・アルシナと4年半くらい前に不倫関係にあったことを認め、当時スミスとは別居していたと明かしていたが、実際にはこの時から2人はずっと別居していたとみられる。

1997年に結婚した2人の間には、俳優として活躍する息子ジェイデン(25)と歌手で女優のウィロー(22)の2人の子どもがいる。今後については、「2人の間で、どのようにパートナーシップを築くかは模索中」と話し、別居を秘密にしていた理由は「公にする準備ができていなかった」と述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)