「それ、僕は絶対見ます」。思わず言ってしまった。それぐらいワクワクする番組だと思った。

今やテレビで見ない日はない女優、小池栄子(42)を取材した。冒頭は小池が「特番でもいいのでやりたい」と語った、盟友MEGUMI(42)、佐藤江梨子(41)との共演について話をした時のことだ。

3人は年齢も近く、かつては同じ芸能事務所「イエローキャブ」に所属。グラビア界を席巻していた。今ではそれぞれが役者、バラエティー、プロデュースなどに活躍の幅を広げている。なかなか昨今、共演しているところは見たことがないが、小池は「NGでも何でもない」と言い、「私、フジテレビの(トーク番組)『はやく起きた朝は…』が好きで。松居直美さん、森尾由美さん、磯野貴理子さんの3人の空気感が好きで。ああいうのをメグちゃんやサトエリ(佐藤江梨子)とか同世代メンバーでまた何か特番でもいいのでできたらいいなと思っています。一定の層の人たちは見てくれそうですよね?(笑い)」と笑った。

3人の共演を期待する、まさしく“一定の層”だった私は、即答で冒頭の言葉を発した。お世辞でも何でもない。今、この3人が集まったらどうなるのだろうとシンプルに楽しみになったからである。そもそも一定どころか、さまざまな層の視聴者が期待する番組になるのではないかとも思う。

MEGUMIは役者や歌手としても活動したのち、子供服のアパレル事業やカフェ経営などにも進出。テレビの10月クールでは小池が主演を務める日本テレビ系連続ドラマ「コタツがない家」(水曜午後10時)も放送されているが、同クールのテレビ東京系深夜連ドラ「くすぶり女とすん止め女」(火曜深夜0時半)では、MEGUMIが企画・プロデュースを務めている。最近は米ブランド「Cole Haan(コールハーン)」のブランドミューズにも起用された。

佐藤も15年の結婚&第1子誕生以降は仕事をセーブした期間もあったが、最近はテレ東系連ドラ「ポケットに冒険をつめこんで」(木曜深夜0時半)にも出演中。来年1月には舞台出演も決まっている。この通り、今クールは3人ともに連ドラに関わるなど、デビューから20年以上経ってもそれぞれが変わらない活躍を続けている。

今回の小池の取材を通じても感じたが、彼女らの息の長い活躍は偶然ではない。テレビ局関係者と話すと、おのおのの評判はとても良い。小池はもちろん、MEGUMIも今回がテレ東で2度目のドラマプロデュースとなるが、話し合いも密に行い、とても精力的に動いてくれているという話を関係者から聞いたことがある。そして3人もそれぞれの活躍を刺激とし、高めあえる良い関係を保っているという。

小池は今ではフジテレビ系「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」出演の影響で小、中学生から「ドッキリの人」と指されることも多いという。それも時代の流れを感じる。「グラビアの人」から見事に活躍の幅を広げていった彼女らのキャリアは、後輩たちの良いお手本にもなりそうだ。【松尾幸之介】