屋良朝幸(40)が9日、ファンサイトなどで、28年間所属したSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)からの独立を発表した。40歳ラストデーとなる24年1月31日をもって退所する。

「3年くらい前から自分自身と向き合う時間を作りまして、考え抜いた結果、自分で決断いたしました」と明かした。「これからもっと自分の表現とか想像を自由に作って発信していく場所があるならば、今からでも遅くないかなと思っております」とし、「40歳最後の日を節目に、新しい場所でチャレンジしていく覚悟を持っていきたいと思います」と語った。ファンやスタッフ、家族らに感謝を伝えた。

同社も屋良の退所を報告。「今年の春ごろに屋良本人から、40歳最後の日となる節目のタイミングで新たなチャレンジをしていきたいとの申し出がありました。弊社としましてもその意向を尊重し、屋良を送り出すことといたしました」と説明した。

95年にジャニーズ事務所(当時)入り。複数のジャニーズJr.(現ジュニア)内ユニットなどで活動もしたが、ソロで舞台やミュージカルへの出演を増やしていった。ストイックに鍛えた肉体を生かした高いダンスパフォーマンス力で知られ、振付師としても活動。Travis Japanの初主演舞台「虎者-NINJAPAN-」では振り付けを担当した。ソロのタレントとして独自の道を進んでいる。

親しい関係者によると、昨年退所を決断し、今年4月ごろに独立の意思を事務所に伝えたという。数年前から将来について考えていたといい、同社創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題に起因する独立ではないという。

先月17日、ジャニーズ事務所はジャニー氏の性加害問題を受け、SMILE-UP.に社名変更。今月から被害者補償をスタートすると表明しており、補償が終わり終わり次第廃業する。屋良を含むタレントは暫定的に同社に所属し、希望者は全員今月設立予定の新エージェント会社(社名は公募)に移籍し、エージェント契約かマネジメント契約か選択する。

現在は新会社への“移行期間”の同社は、今月7日「所属タレントに対して新たに設立する会社の説明や今後の契約に関する話し合いを順次実施しております」と明かし、「所属タレント1人1人が自身で選択した環境で長く活躍できることが最も大切なこと」「それぞれの選択に応じて担うべき役割を果たすことができますよう努めてまいります」などと伝えた。先月2日には岡田准一(42)、同24日には二宮和也(40)、今月7日には生田斗真(39)が独立を発表していた。

◆屋良朝幸(やら・ともゆき) 1983年(昭58)2月1日、千葉県生まれ。95年ジャニーズ事務所入り。舞台「道化の瞳」「THE CIRCUS!」シリーズに主演。19年11月上演のTravis Japan初主演舞台「虎者-NINJAPAN-」では2部の振り付けを担当。163センチ。血液型AB。