宝塚歌劇団は5日、東京宝塚劇場での宙組公演について、千秋楽24日までの全日程上演を取りやめると発表した。劇団は「公演に向けた準備に入れていない」などと説明した。

25歳宙組団員の転落死が判明した10月1日以降、兵庫・宝塚大劇場での残り全日程を取りやめ、続く東京宝塚劇場公演も当初開幕予定だった11月25日から12月14日までの中止を発表していた。今回、15日以降についても、残り全日程の上演中止を決めた。

同劇団では「宙組東京宝塚劇場公演の全日程が中止となり、お客さまには大変ご迷惑をおかけすることになりましたこと、心よりおわび申し上げますとともに、なにとぞご理解賜りますようお願い申し上げます」とした。

同公演は宝塚大劇場で9月29日に開幕したが、2日上演後の10月1日からの全公演が中止となり、東京公演は全日程中止となった。

現在、劇団では組織風土改革のため、団員からのヒアリングを重ねており、それらの影響もあって「公演に向けた準備が整っていない」とした。

また、宙組の東京公演全日程中止にともなって、同千秋楽翌日の25日付で、月組へ異動予定だった天彩峰里と、来年2月1日付で月組から異動予定だったきよら羽龍の組替えの取りやめも発表した。