俳優山本耕史とバイオリニスト古澤巌によるコンサートツアー「DANDYISM BANQUET 2」が8日、東京・世田谷区の昭和女子大学人見記念講堂で開幕した。

山本が語りと歌を担当し、それに古澤のバイオリン、塩谷哲のピアノ、小沼ようすけのギター、大儀見元のパーカッション、井上陽介のベースを加えた6人のセッション。2022年9月に始まり、今ツアーでは山本が脚本と演出も担当する。

ツアー初日のこの日、案内人役の山本が右奥の扉から現れた後に、左奥から古澤らのメンバーが登場。山本が「私たちは今、入って来たように見えましたか? それとも、出て来たように?」と物事の二面性を示唆し、会場の雰囲気を醸成した。

続く「月の姿」の歌唱では、山本が情感たっぷりに歌い上げた。

第2部では、山本の影ナレーションによる小話からスタート。メンバーたちが登場するまでの間、声だけで持ち前の演技力を存分に発揮した。そして、「チャップリンメドレー(Smile~Titine~Limelight)」では、喜劇王チャップリンの名作の数々をアレンジを変えて演奏。山本のパントマイムにも大きな拍手が沸き起こった。

終演後、山本は「すごくすてきな時間だったと思います」と笑顔で振り返った。今後について「それぞれの土地でコンサートホールも変わっていくので、毎回形が変わっていくと思います」とアピール。古澤も「みんなにすごく盛り上げてもらって、僕もしっかりと頑張りたいと思います」と意気込んだ。

3月10日の愛知公演まで全15公演を予定。