滋賀県在住の直木賞作家今村翔吾氏(39)が“110番の日”の1月10日、同県東近江警察署の「一日警察署長」をつとめた。

初宿(しやけ)亨警察署長から委嘱状を受領した今村氏は、初体験とあって少し緊張した表情。署員を前に訓示をした後、近江鉄道の駅のショッピングプラザセンターに場所を移し、同署の防犯マスコットキャラクター「さんぽうくん」とともに啓発活動に励んだ。

「さんぽうくん」は、同滋賀県が発祥の地の近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」の“三方よし”の精神に由来する。

ショッピングをする親子、特に子どもに話しかける今村さんは、原稿締め切りに追われるひと時を忘れて終始、笑顔で「制服着てると憧れる子も多いから、目を輝かせて近づいて来たのが印象的でした」と話していた。