日本一おもしろい学生漫才を決める「大学生M-1グランプリ2023」(早大放送研究会主催)の決勝が14日、東京・早大大隈記念講堂で行われた。動画審査、敗者復活などで決勝に残った6組で争われ、「早大お笑い工房LUDO」所属のコンビのナユタが、応募総数過去最多413組の頂点に立った。

ナユタは東大3年のボケ・オノハラと早大3年のツッコミ・ホリコシで結成。昨年のM-1グランプリでは、アマチュアでありながら準々決勝進出を果たしている。

決勝戦の1次ラウンドでは400点満点中373点で1位通過。ファイナルラウンドでは予選1位通過で、1次ラウンド364点で2位通過の同志社大「天下茶屋」と対決した。

ナユタのファイナルラウンドは、90年代に日本テレビ系のクイズバラエティー「マジカル頭脳パワー!!」で放送されていたゲーム「マジカルバナナ」を題材にシュールなネタで大きな笑いを取った。最終結果は審査員票は2対2で割れたが、最後に会場の観客の投票でナユタが優勝した。

主催は早大放送研究会。今回で20回目を迎えたが、早大生のホリコシは「早大のお笑いサークルが優勝にからめたのは12年ぶり。うれしいです」と笑顔。東大生のオノハラはクールに「来年、連覇を狙います」と宣言した。

ゲストMCを務めたお笑いコンビ、ストレッチーズは慶大在籍中の2012年に優勝している。ツッコミの高木貫太(32)は「僕らの時代とは全く違う。全体のレベルが大きく上がっている」。ボケの福島敏貴(31)は「ナユタとはライブとかで一緒になることもあります。既にプロのレベルにありますね」と話した。