弁護士の嵩原安三郎氏(53)が20日、今田耕司(57)がMCを務める読売テレビのバラエティー「今田耕司のネタバレMTG」(土曜午前11時55分)に出演。ダウンタウン松本人志(60)の一般女性への性的行為強要疑惑を報じた「週刊文春」の過激な表現に苦言を呈した。

文春は「事実無根です」などと疑惑を否定した松本、吉本興業に対し、第2弾、第3弾で新たな告発者を報じ徹底抗戦の構え。情報があふれる中、今田は「正直、ついていけてなくて。あまりにも情報が多いし、何がどうなっているんだろう、真実は。後輩から直接『どうなってるんですか』って聞けないし」「飲み会の話が何でこんなことになったんやという感じがしています」などと戸惑いを見せた。

嵩原弁護士は、タレントの近藤千尋から証言者が次々に現れていることが「松本さんにとって不利になるのか」と聞かれ、「そう思うから出してるんです」ときっぱり。「刑事事件は、問題は無理やりやったという事実があるか。それ以外の上品じゃない遊び方があったというのは別問題」とし、「悪性立証と言って、『この人がなんとなく悪い人だよね』っていうので、ある犯罪を立証するのはダメ。まさにそれをやってて印象操作されてる」と指摘した。

今田が「上納システムって言葉とか、女の子を集めてきた後輩は、女衒(ぜげん=女性を売春にあっせんすることを業とした仲介業者のこと)と言われたりとか」と、文春の過激な見出しを持ち出すと、嵩原氏は「あれは表現の自由を超えてます。『女衒』ってすごく悪い言葉」とピシャリ。「普通の会社でも後輩が女の人集めて合コンすることはある。芸能界に限ったことはない。それに対して、その後輩が『女衒』って言われたら怒ると思うんです。女衒ではない。だから、それを言うことで印象操作しているのが悪い。そこは正々堂々と文春側も『これは悪いことだ』と思ってやってるんだったら、ちゃんとフラットな言葉を使うべき」と苦言を呈した。

騒動を巡っては、ネット上でもさまざまな議論が交わされているが、「1つだけ言いたいのは、皆さん決めつけて言うのはやめてほしい。こういう芸人だからやってるだろうとか、ああいうところに行く女性だからOKだろうとか、いろんなことを勝手に想像すると、どっちが真実だとしても皆さん加害者になるので、控えた方が良い」とアドバイスした。