NHK大阪放送局は29日、今秋スタートの橋本環奈主演の連続テレビ小説「おむすび」の新キャストを発表した。

主人公・米田結の姉で、地元・福岡で“伝説のギャル”として知られた米田歩(あゆみ)役を女優仲里依紗(34)が演じる。

“ゆとり世代”である結の8つ上の歩は、90年代、安室奈美恵に憧れた“コギャル世代”。パワフルな姉の存在は、結の生き方に大きな影響を与え、奔放な振る舞いで米田家に大きな波乱を巻き起こす。“伝説のギャル”になった裏には、ある秘密もある。

仲里は同局を通じコメントを発表した。

「平成は失われた30年」と呼ばれていることを初めて耳にした時、ある気持ちがあふれました。私は、平成元年に生まれ、勉強も遊びもこの仕事も家族との時間もあの平成時代とともに全力で駆け抜けてきた生粋の平成っ子です。

30年間の中に悲しい出来事や耳をふさぎたくなるニュースはたくさんありましたが、それでも毎日の生活には、心が温まったり、一緒に笑い合ったり、たたえ合ったりできる瞬間がちゃんとあって、私はずっとそれを見つけながら今日まで生きてきました。

もし「失われた30年」があるのだとしたら、それは失ったのではなく、時代の流れが忙し過ぎて、多くの方が見落としてきてしまった時間なのかもしれません。

そう思った時、私がこの作品で務められる役割が少し分かったような気がしました。あの時代に息づいていた絆や人を思い合う気持ち、そして不屈のギャルマインドを、もう1度拾い直して、置き忘れてきてしまった方々にそっと届けられたらいいなと思っています。

約1年以上にわたる撮影を素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんと、そして「米田歩」とともに、令和を生きる私が、今1度、平成を振り返りながら歩いていきます。どうぞご期待下さい。

「おむすび」は福岡育ちの「平成ギャル」の主人公が神戸、大阪に移り住み、栄養士となって現代人の問題を「食の知識とコミュ力」で解決するオリジナル作品。「正直不動産」の脚本家・根本ノンジが、大胆かつユーモア盛りだくさんで描く。