昨年3月に亡くなった坂本龍一さん(享年71)の肖像をプリントしたTシャツの販売をめぐり批判の声を受けたとし、坂本さんがエイベックスと共同で設立したレーベル「commmons」が30日、公式SNSで声明を発表した。

同レーベルは26日、ファンの要望に応えるかたちで坂本さんの写真をプリントした12種類のTシャツを、月命日である毎月12日に12カ月連続で発売すると告知。「坂本龍一が亡くなって以降、世界各地のファンから『教授の写真がプリントされたT-shirtsが欲しい。』とのリクエストが数多く寄せられました。ネットを検索すると画像を無断使用した『海賊版T-shirts』が多く散見されたり・・・。 近しい立場にいるスタッフも『違法かしら?』と思いつつ、『教授のT-shirtsが着たい』とそんなT-shirtsを購入していたケースも」と経緯を説明していた。

しかしその第1弾の販売が120枚限定での先着販売だったことから、フォロワーからは「無断使用Tシャツを手にしてしまうというケースをなくしたいのであれば、少数限定販売ではなく、受注販売だったり常時販売にするのが筋ではないでしょうか。教授はほんとにこういうのを望まれてたのでしょうか?」「限定しすぎて、また海賊版、転売、目に浮かびます」「教授…入手したいのはやまやまなんですが競い合いはいややなぁ…何か悲しい…」などといったコメントも多数寄せられていた。

こうした反響を受け、同レーベルは「この度の、坂本龍一『T-shirts』数量限定販売について、たくさんのお叱りメッセージをいただきました」と言及。「みなさまのご意見を真摯に受け止め、commmonsで今後の販売方法や数量を再検討しています。方針が決まりましたらご案内いたします。今しばらくお時間をいただけますようお願い申し上げます」とした。