第66回(23年度)ブルーリボン賞(主催・東京映画記者会=日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)の授賞式が8日、東京・霞が関のイイノホールで行われた。司会は恒例通り、昨年主演賞の二宮和也(40)と倍賞千恵子(82)が務めた。

二宮は、登場直後から「本物です。皆さんこんにちは二宮和也です」とあいさつし、笑いを誘った。22年度、「ラーゲリより愛を込めて」(瀬々敬久監督)などで主演男優賞を受賞。倍賞は「PLAN 75」で主演女優賞を俳優部門歴代最高齢で受賞。前年度の主演賞受賞者が授賞式の司会を務めることが恒例で、今年はコロナ禍以降見送ってきた式が4年ぶりに開催された。

二宮が「昨年僕は『倍賞さんと(司会を)やらせていただきたい』というお話をした」と話すと、倍賞は「なんで言っちゃったの。これ大変よね、名前とか間違えたらいけないと思って夕べ一睡もできなかった」と吐露。続けて「でも二宮くんと一緒にやれば楽しい式典になると思います」とにこやかに意気込んだ。

式中は読み間違いなども面白おかしく訂正しつつ、和やかに進行。倍賞は「二宮くんが和らげてくれたからとても助かりました」と感謝し、二宮は「今日はたくさんの映画のスタッフさんいらっしゃってると思うので、倍賞さんと二宮ともに空いてるぞとお伝えしたい」とちゃっかりアピールした。

23年度は、「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)が作品賞、神木隆之介(30)の主演男優賞、浜辺美波(23)の助演女優賞の3冠を制した。また吉永小百合(78)が、00年「長崎ぶらぶら節」以来23年ぶり3度目の主演女優賞、佐藤浩市(63)が「愛にイナズマ」「せかいのおきく」で、助演男優賞を受賞した。新人賞は昨年6月に公開された「怪物」の黒川想矢(14)。石井裕也監督(40)が「月」と「愛にイナズマ」で監督賞に輝いた。外国作品賞は「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が受賞した。