読売テレビ(大阪市)は29日、放送中だった「ヒルナンデス!」の中で、誤った地震速報を表示したとして、謝罪した。訓練用の表示指示を誤って、実際の放送画面上に表示したためだという。

誤った表示があったのは「ヒルナンデス!」放送中の午前11時58分29秒から同59分12秒までの43秒間。「NNN地震速報」のテロップの後、以下の8項目を告げる表示が順次、放送された。

▼午前11時50分ごろ、四国沖の地震で長周期地震動を観測しました

▼地上の震度は小さくても高層階では大きな揺れを観測

▼階級4 東京23区 階級3 千葉北東部 千葉北西部 神奈川東部

▼階級3 静岡西部 愛知東部 滋賀北部

▼長周期地震動を観測した地域 階級4 東京23区 愛知西部 三重北部 滋賀南部

▼階級4 京都南部 大阪北部 大阪南部 兵庫淡路島 和歌山北部 和歌山南部 徳島北部 徳島南部

▼階級3 千葉北東部 千葉北西部 神奈川東部 静岡西部 愛知東部 三重南部 滋賀北部 京都北部

▼階級3 兵庫南東部 兵庫南西部 奈良県 岡山南部 広島南東部 広島南西部 香川東部 香川西部

同局では原因について「当社報道局では大地震発生時に、迅速に災害報道が行えるよう定期的に訓練を行っており、本日は正午前から実施していました」と説明。その際「訓練用の速報スーパーを出す指示を誤り、最終確認が不十分だったことから、訓練用のスーパーを実際の放送画面上に誤って表示してしまいました」と経緯を明かした。

同局では、ミスが判明した後、訂正とおわびの文言を同番組内で2回放送。「総務省近畿総合通信局に報告しました」とした。

訂正・おわびの表示は12時08分45秒~同9分15秒、同9分45秒から同10分15秒の時間に放送し「先ほどの速報は誤りでした 訂正しお詫びします」と伝えた。

同局では「再発防止に取り組むとともに、今後の大規模災害に備え、引き続き訓練を行ってまいります」と陳謝し、コメントした。

誤表示があったのは、同局の放送エリアになる近畿2府4県。