シンガー・ソングライター松任谷由実(70)が2日、フジテレビ系音楽番組「MUSIC FAIR」(土曜午後6時)に出演。大ファンだった沢田研二(75)のために楽曲を書き下ろしていたことを明かした。

同番組の放送開始60周年を記念した企画で、松任谷がゲスト出演。沢田とツーマンショーの形で出演した1987年(昭62)2月の放送を振り返った。

番組では当時24歳の松任谷と29歳の沢田の写真が紹介された。軽部真一アナウンサーが「ユーミンがジュリーとの共演を希望されたんですか」と尋ねると、松任谷は「大ファンだっていうことがどこかから伝わったから、企画してくださったんじゃないでしょうか」と笑顔で回想。さらに「この番組での共演のためだけに曲を書いたんです」と明かした。

楽曲名は「静かなまぼろし」で「当時の沢田さんのイメージに合わせて作りました。『カサブランカ・ダンディ』とか『勝手にしやがれ』とか『TOKIO』ですごい前の、フレンチな感じの頃だった。そのイメージで作った曲です」と説明。フジテレビに映像は残っていなかったが、視聴者が所有していたテープが放送された。

VTRを見つめた松任谷は、沢田の歌声に「ほら、ぴったりじゃない!」と改めて感激。「音楽やってきて良かった。やってきたからこうして今見られるというぜいたく」としみじみと語り、「沢田さんも1回のために覚えて歌ってくださったのが感激でした」と感謝していた。