フジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」が10日放送され、主人公「まる子」の声を務めていたTARAKOさんが死去したことを受け、哀悼の意を表するテロップがオープニング前に表示された。

桜の木が並ぶ絵をバックに「1990年の放送開始から34年以上にわたりまる子役の声優を務めていただいたTARAKOさんが逝去されました。天真らんまんで、みんなに愛される『まる子』を大切に演じてくださったTARAKOさんのご冥福を心からお祈りいたします。長い間、本当にありがとうございました キャスト・スタッフ一同」メッセージが表示された。

メッセージが流れた後に、E-girlsバージョンの「おどるポンポコリン」が流れ、「おばあちゃんの誕生日」の巻が放送された。TARAKOさんが務めた「まる子」の最後の出演回は、「まる子、水の味がわかる?」の巻で、24日に1時間の放送が予定されている。このエピソード以外は10日以降、当面の間は過去に放送した作品が放送される。後任の声優、後任による放送開始時期については現在対応を検討中。

TARAKOさん(本名非公表)は4日未明に63歳で死去。群馬・太田市出身。死因は明らかにされていない。81年にアニメ「うる星やつら」で幼稚園児役として声優デビュー。90年1月7日にまる子役として「ちびまる子ちゃん」がスタート。同アニメは、最高視聴率39・9%、平均でも25%を獲得し“まるちゃんブーム”を巻き起こし代表作となった。オーディションで原作者のさくらももこさん(18年死去)の声と似ていたため抜てきされたという逸話もある。