タレントおのののか(32)が26日までにX(旧ツイッター)を更新。世界水泳など競泳大会の観戦ルールをめぐり、「ルールを知らない方も安心して楽しめる会場作りを是非」と求めた。

おのの夫で、3大会連続の五輪代表を目指す競泳選手の塩浦慎理が23日、パリオリンピック(五輪)代表選考会の男子50メートル自由形決勝に出場。22秒17で優勝したが、派遣標準(21秒82)を切れず、内定を逃した。おのは決勝の映像を貼り付け、スタート直前に観客の声が会場に響いていたことに言及。「去年の福岡世界水泳のときも問題になっていた。『Take your marks』のあとは絶対に声を出してはいけない。たとえ子供でも。それを知らない人もいるから海外ではモニターに、【Shhh!】と表示される。スタートの一瞬に全てをかけて精神を研ぎ澄ませている選手がいるんです。日本でも注意喚起を」と訴えた。

自身も2歳の娘をもつ母親だが、「試合観戦に向けて、シーっの練習をしました。それでも会場で興奮していたり、泣いてしまった場合は外に出ようと決めていました」という。「観戦前しっかりルールを教える。観戦中は大人が側にいて細心の注意を払う。万が一の場合はスタートの瞬間だけでもお口を覆ってあげても良いのでは」との考えを示した。

その後も「本来なら日本水泳連盟に直接伝えるべきだと思いますが、なかなか声が届かないのでSNSの力に頼らせていただきます」とし、「去年の福岡世界水泳。9レーンの選手は子供の声に反応してしまいフライングで失格になりました。(競泳のスタートは一発勝負)」と当時の映像を貼り付け、「ルールを知らない方も安心して楽しめる会場作りを是非」と呼びかけた。

子どもの歓声について、「選手を応援したいまっすぐな気持ちの"がんばれ!"だったと思う きっと隣にいた保護者の方も、この静けさのなか自分の子が声を出すとは思っていなかっただろうな」と推し量るとともに、「そしてこの一瞬に全てをかけていた選手は、、」と、失格となってしまった選手にも同情。幼児にも分かる世界共通の注意が会場に表示されることを求め、「選手でもないくせに、と思われても仕方ないと思います でもこの一瞬にどれだけの時間を、人生をかけて挑んでいるか、近くで見てきた妻として。そして子供を連れて観戦する母としても。どうしても応援が良い方向にいくように願っているのです」との思いをつづった。