TBSは27日、東京・赤坂の同局で定例社長会見を行った。佐々木卓社長は約38年の歴史に幕を閉じる、長寿番組「世界ふしぎ発見!」(土曜午後9時)について言及した。

「世界ふしぎ発見!」は86年4月に放送が開始された、世界各国をテーマにした教養クイズ番組。黒柳徹子、野々村真らが出演。昨年4月には番組開始時から司会を務めてきた草野仁に変わり石井亮次アナウンサーが2代目総合司会に就任し、草野は「クイズマスター」という肩書で、アシスタントに移行した。今後は不定期特番で継続するとしている。

佐々木卓社長は「草野仁さん、黒柳徹子さんの存在はものすごく大きくて大切でありがたかった。番組の収録に立ち会ったこともあるのですが、掛け合いが野球のキャッチボールのよう。黒柳さんが剛速球で質問を投げ付けても、ふわっとボールを返す。そのキャッチボールに当時、感心しました」と振り返った。

続けて「当時はドカドカ笑う番組が全盛の時にスタート。歴史を学ぶ番組は当時の風潮からすると、独自の知的エンターテインメントの元祖だと思っています。テレビに長く関わる者からすると、このジャンルを作り上げた番組。とてもリスペクトしています」と感謝を述べた。

龍宝正峰取締役も「レギュラー放送最終回では、170以上の国と地域のふしぎを放送します。ぜひご期待頂きたいです」とした。

4月からはハライチ澤部佑と同局杉山真也アナウンサーがMCの新バラエティー番組「世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金(かね)?」がスタートする。日本中の“ちょっと気になるお金事情”を独自に調査・検証し、その結果について2チームにわかれた解答者たちがクイズ対決を繰り広げるマネーリサーチバラエティー。

龍宝取締役は「単発で好結果を残した番組。家族で見られるバラエティーで勢いをつけていきたい」とした。