漫画トリオで一世を風靡(ふうび)した青芝フック(86)、落語家の桂福団治(83)、漫才コンビ若井ぼん・はやとの若井ぼん(79)が12日、大阪市内で舞台「甦る、昭和演芸」(4月29日、DAIHATSU心斎橋角座)の取材会に出席した。
約260人の上方芸人が所属する関西演芸協会の会長を務める福団治が、古き良き昭和の寄席の再現を呼びかけ実現した。
ダジャレを交えた小話にペケペンと合いの手を入れる「ペケペン落語」を披露する予定の福団治は「封建制、徒弟制を実体験してきた。今だとパワハラに引っかかるものばかりですが、すべてのものが消え去ってしまうのは伝統芸の中で寂しい。これが大きな参考になり、後継者のためにもなるのではないかと思う」と開催の趣旨を説明。これを機に今後も定期開催したいという。
フックも「昭和の日に昔はこういう方がいて、こういう芸があったというのを披露できたら。生で見てもらって昔のものを喜んでもらえたら」。
ただ、漫画トリオで一緒だった横山ノックさんや上岡龍太郎さんの話をするつもりはないといい、「上岡が亡くなったときもテレビで話して反響はあった。ノックさんでもいくらでも話せることはあるけど、それが主体ではなく過去の芸能界の世相を考えながら、話を膨らませられたら」と語った。
一方、ぼんは「我々の時代は『飲む、打つ、買う』が当たり前の時代。私らの時代の芸人さんの個性ある失敗談、今なら捕まるような話を、そのままやとどぎついのでオブラートに包んでお話ししたい」とニヤリ。かつて劇場は世の中のガス抜きの役割を果たしていたともいい、「劇場に来ていただいた方だけに楽しんでもらいたい」とアピールした。



