兵庫県明石市長を務めた弁護士の泉房穂氏(60)が16日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜午後3時30分)に出演し、国政について「総理以外は意味ない。その他大勢」と断言した。

今月から芸能事務所ホリプロに文化人として所属している泉氏は、政治家として政治にかかわっていない現状について辛坊氏とトーク。「世の中、今がいいと思わないので、世の中をもっと変えていく仕事はしたいんですけど、役割はいろいろあって。イチ政治家よりも、もうちょっと発信力を高めたい。まだ不十分かな、私の影響力は。もうちょっと影響力を高めないと世の中を変えていけないかなと思います」と、私見を語った。

泉氏は、国会議員、明石市長を3期務めたことを念頭に、辛坊氏から、地方自治体の首長、文化人としての活動の影響力について聞かれると「テーマが違います」とコメント。「市長というのはその町にとってのトップですから、その町を作り替えることはできます。でも国を作り替えようと思うと総理にならないとダメなので。国会議員では意味ないので。総理を取らないんだったら、違う形の発信の方が社会的な意味があると、結構、真面目に思いますけど」と語った。

イチ国会議員による影響力は「総理以外、意味ないです。大臣も意味なんかないです」と断言。「ちょっと口悪いな」とすぐに自らツッコンだが、「大臣なんてなったって意味ないです。大臣なんて官僚の書いたこと読んでるだけですから。権限持っているのは総理だけ、たった一人だけです。総理以外は、意味ないです」と繰り返した。

泉氏は「市長は小さな町といえども、自分が方針を決めて、お金を動かして、人事もできるんです。ポイントは3つです。方針決定権と、予算編成権と人事権。この3つが政治ですから。その3つを持っているのが地方自治体だったら市長、県でいったら知事、国でいったら総理です。あとはその他大勢ですから、そこは魅力は感じない」と明言。強大な権力を持つ大統領制と比較した話題でも首相の権限について「昔は弱かったけど今は強い」とし「今の総理は本気になれば、予算編成権を持って、それに従わなければ、官僚の事務次官の人事で代えられますから。言うことを聞かせることができます。国会議員も言うこと聞かなければ、次の選挙で公認しなければ、差し替えればいい。

本当の権限は大きいですよ。総理が本気になったら、日本の国を救うことができると、結構真面目に思いますけどね」と持論を展開した。