河合優実(23)の主演映画「ナミビアの砂漠」(山中瑶子監督、24年公開)が、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランスで5月14日開幕)監督週間に出品が決まった。監督週間を主催するフランス監督協会が16日に発表した。

「ナミビアの砂漠」は、19歳で撮影した初監督作「あみこ」(17年)が、ぴあフィルムフェスティバルで観客賞を受賞し、ベルリン国際映画祭(ドイツ)フォーラム部門に史上最年少で招待された、山中瑶子監督の最新で本格的な長編第1作。監督週間はフランス監督協会が主催し、カンヌ映画祭に併設して開催される部門。

主演の河合は「あみこ」公開当時は学生だったが、見て衝撃を受けた1人で「『あみこ』を観て女優になりたい」と思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接、伝えに行き「ナミビアの砂漠」で、ついに念願がかなった。劇中では、無為に生活を送る、現代に生きる主人公カナが持つ爆発寸前のエネルギーをみずみずしく、そして魅力的に演じている。

河合と山中監督がコメントを発表した。

山中瑶子監督 あのときのわたしたちでしか作れなかった、この苦しくて自由でいとおしい映画の旅が、ラジカル監督週間からスタートすることをうれしく思います。お目が高い!! スタッフ、キャスト全員が天才的でした!関わり、見守ってくださった皆さまに大きな感謝と敬意でいっぱいです。そして主演、河合優実さんの圧倒的な身体のきらめきよ! 毎カットご褒美のように撮っていました。ひと足早く見ていただけるカンヌの観客の皆さんの反応が楽しみです。

河合優実 心の底からうれしいです。映画に実りをもたらし続けてきたカンヌの景色を、この作品と共に見られることに、胸の内がキラキラ燃えています。山中瑶子監督を信じて良かったです。信じて作れば絶対に豊かなものができるし、伝わるはずだ、と思い続けていました。同じように、監督や、映画のことを信じていた人が沢山いました。一緒に映画を作った皆さんの顔が早く見たい思いでいます。この巡り合わせに感謝しています。世界に届くことがとにかく楽しみです。

河合は、TBS系1月期連続ドラマ「不適切にもほどがある!」の純子役で話題を呼んだ。