元テレビ朝日社員の玉川徹氏(60)が同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。日本人選手が大活躍する米MLBで、日本人選手に対する米国人の反発が起こる可能性について言及した。

カブス今永昇太(30)が3日時点で6試合に登板して、5勝して防御率0.78でメジャートップの成績を残してMLB4月ベストナインに選出された。ドジャース山本由伸(25)はジワジワ調子を上げてきて3勝をマーク。投手だけでもブルージェイズ菊池雄星(32)、タイガース前田健太(36)、パドレス・ダルビッシュ有(37)、中継ぎながら好成績のパドレス松井裕樹(28)に負傷で離脱しているメッツ千賀滉大(31)もまもなく1軍で登板しそうだ。

打者ではドジャース大谷翔平(29)が好調を維持、レッドソックス吉田正尚(30)、カブス鈴木誠也(29)にも期待がかかっている。玉川氏は「これ、このまま行くとですね、ホームラン王日本人、最多勝からワン、ツー、スリーが日本人とかね、うれしいんだけど、あんまりやり過ぎると、反発まねかないかな、米国で」と話した。メインキャスターの羽鳥慎一(53)は「あー、そうね」と不安そうに同調した。

元巨人、ヤクルトの内野手でタレント長嶋一茂(58)は「昔と比べて山本由伸が勝ったときに監督と抱擁したり、コミュニケーションとっていたとかさ、ひと昔前の米国なら人種偏見もあっただろうし、今もないこともない」と話し「でも昔に比べたら相当少なくなってる、と。日本人を認めてくれている人たちが多いね」と出身国に関係なく米国での正当な評価がなされていると話した。

それでも玉川氏は「それでも感情、ってヤツはやっかいなものですからね。バブルのころにね、いろんな不動産を日本人が買ったり、映画会社を買ったりした時に米国人の感情が高まったじゃないですか。米国人の魂みたいな野球で、いろんな形で独占されていくと、って言うのはちょっと心配」と話した。

一茂は「経済とは違うと思う。純粋に野球を楽しむ人たちがたくさんいるし、オラが町のチームだったら、人種とかは関係ない。応援する人が増えていると思う。30年前は違ったかもしれないけど」と、日本人選手が活躍することでチームになじんできているとまとめた。