期間限定で再結成したロックバンドAqua Timezが27日、東京・代々木第一体育館でラストライブ「Aqua Timez 20th Live -OLDROSE-」を開催した。

5人の登場を待つ拍手には惜別とねぎらい、さまざまな感情が交差した。ボーカルの太志(45)は「今までやったどのライブよりも、じっくりやるんでよろしくお願いします」と約束。固くマイクを握った。ライブでは、ヒット曲「虹」から再結成後に発表した「if you come」、ファンクラブで募ったリクエスト曲など、アンコールを含め歴史をたどる19曲を歌唱。集大成の思いを乗せた。

最後の時間を共に過ごそうと、26日との2日間で約2万3000人のファンが集結。再結成発表時、2025年いっぱいまでの活動とあらかじめ公表していたが、今会場でのライブ開催は計画にはなかったという。ギターの大介(48)は「活動が始まったら、たくさんの人が待ってくれていたことが分かりました」とファンの愛を実感。「皆さんがいなかったらできなかった」と深く感謝した。

ドラムのTASSHI(47)は、メンバーへの感謝を口にすると感極まった。会社勤めとバンド活動を並行した時期もあり、メンバーや観客からも「ありがとう!」と声が飛んだ。「泣く予定ないです」と強がったリーダーのOKP-STAR(48)のほほにも大きな涙がつたった。

キーボードのmayuko(48)は「みんなは私たちのことを優しく応援してくれて愛をいっぱい伝えてくれた。みんなには、自分のことを私たちにしてくれたみたいにして生きていって欲しいなと思っています」と投げかけた。

太志はこれまでの歩みを振り返り「たくさん曲を出して、そのペースが苦しみに変わる時もありました」とも吐露。「みんなが俺たちの音楽を必要としてくれるたびにうれしかったです」と心の支えになったのも、音楽と、それを待つファンの存在だった。アンコールの「決意の朝に」では感極まった。所々歌声が止まり、歌い終わると顔を伏せ「俺らしいなと思うし、CDみたいに歌えたらって思うくらい自分が嫌になる」と思わず苦笑いした。

ステージから完全に去るのは、どこか名残惜しい。太志は「また曲を書きます」と“現役続行”を宣言し、「また会いたい願いを込めてライブをやりました。情けない自分もあるんですけど、支え合って来られたと思うし、幸せをたくさんもらいました。本当にありがとうございました」。鳴りやまない拍手に包まれながら、メンバーとファン全員で2回目のゴールテープを切った。【望月千草】