教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹氏(79)とタレントの伊集院光(58)が27日、東京・足立十三中で、特別授業を行った。

今回授業を受けたのは、特別支援学級に通う1、2、3年の生徒29人。長い教員歴を持つ尾木氏は「尾木ママです。よろしくね」と生徒へ優しく語りかけた。

2人は本をテーマに、読み聞かせを行うなど生徒と交流。伊集院は「テストの国語はちゃんと文が繋がっていないといけない。大人の言葉でいうと常識的」だとし、「想像は自由だから。絵本や物語の楽しさは、それ(つながり)だけじゃないってことを大人になってもう1度思い出せる」と柔軟な発想の重要性を伝えた。

尾木氏はウクライナ民話「てぶくろ」を紹介した。落とし物の片手だけの手袋に次々と動物が入って暮らし始める物語で、「必ずしも成功とは言えない終わり方で、無理をすると平和に生きているものも壊れちゃうよと、ちょっと深いんです」と話した。

本の魅力について伊集院は「何度も読み返せる。今の自分が感じたことと、前の自分が感じたことを比べるきっかけになる」と語った。尾木氏も「今はAIが発達していて、フェイクニュースがある。どれが本当かなって疑う時代は生きにくいけど、本は裏切らないし、真正面から信じて良い物じゃないかなと思う」と続けた。

最後に生徒からお礼の言葉を受け取ると、伊集院は、自身も不登校の経験を持つことから「学校の教室で皆の前で御礼を言われたり感謝されたりする日は来ないと思っていました。中学校40年生くらいですが、こちらから御礼を言いたいくらい」と感謝。

尾木氏は「来年が80歳だけども、50代、60代と、若く見えると言われる。なんで若く見えるのかなって考えたら、希望の塊の皆さんと居るから。元気をもらえるし、希望を持つ。あと20年生きるからね、よろしく(笑い)」と生徒を笑わせた。