「国宝」が作品、李相日監督(52)の監督、吉沢亮(32)の主演男優はじめ脚本、音楽、撮影、照明、美術、録音、編集と、正賞全13部門中、10部門で最優秀賞を受賞。全13部門を独占した1997年(平9)の第20回「Shall we ダンス?」(周防正行監督)に肉薄した。
李監督は「もう、特に言うべきことが見当たらないくらい…こういう時、何て言ったらいいんだろうな? こうして皆とこの場に立てた喜びは生涯、忘れない」と熱っぽくスピーチ。「たくさんの方に見ていただくにあたって宣伝、営業、映画館、何より観客…世に届けようと盛り上げてくださった方全員に感謝申し上げたい」と感謝した。そして「他の作品で戦った人間も、将来戦う人間も必ずいる。日本映画を力強く進めたい」と今後への意気込みも語った。
横浜流星(29)はスピーチを促されると「えっ? 自分ですか? 吉沢亮じゃなく」と一瞬、驚いた。そして「こんなにも、たくさんの方が…映画館に足を運ばない人も見てくださった。すごく自信が付いた。良い物を作れば必ず見てもらえるんだと励みになった。日本映画を発展させるために、自分は役を生きるのみです」と映画俳優として不退転の覚悟を示した。。
吉沢は「本当にうれしく思っております。作品が公開されてから、今まで経験したことがないくらい、たくさんの方から反響をいただきまして」と笑み。「同い年の役者から『役者って格好良いと、この作品で思えた』と言ってもらえたのが心に残った。芸に生きる人も、そうでない人も、本気で打ち込む姿を見たら、人は感動するんだと…伝わるんだなと。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。
吉沢は退場時に万歳し、横浜流星も李監督に促され、前に出て一礼すると、会場はうねりが起きるほど沸いた。「国宝」の技術、各賞の内訳は以下の通り。
最優秀脚本賞・奥寺佐渡子氏
最優秀音楽賞・原摩利彦
最優秀撮影賞・ソフィアン・エル・ファニ氏
最優秀照明賞・中村裕樹氏
最優秀美術賞・種田陽平、下山奈緒の両氏
最優秀録音賞・白取貢氏
最優秀編集賞・今井剛氏



