戦後日本を代表する映画俳優、高倉健さんの訃報を受けて19日、東京都内の書店が特設コーナーを設置、代表作「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地だった北海道夕張市の観光施設が急きょ、営業再開を決めるなど、追悼の動きが広がっている。

 同日午後には、東映が東京都内の映画館に一般向けの献花台を設置する。

 東京都渋谷区の代官山蔦屋書店は、高倉さんの追悼コーナーを設けた。販売、レンタルの2カ所に、出演した映画「駅

 STATION」「夜叉」などのDVDをまとめた。

 レンタルコーナーのモニターでは映画「八甲田山」を再生。同店によると、電話での問い合わせが相次いだため、映画「ブラック・レイン」などのDVDを発注した。

 また、「幸福の-」のロケ現場を復元した夕張市の観光施設が、冬季の閉館を中断して11月末まで営業を再開。運営会社によると、ファンから問い合わせが殺到した。献花台も設けた。

 観光施設は「『幸福の黄色いハンカチ』想い出ひろば」で、今月3日で夏季営業を終えていた。多数の黄色いハンカチがはためくシーンを再現したセットがあるほか、映画の中で使用した車も展示されている。営業時間は午前10時~午後3時。料金は大人520円、子ども310円。