著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)が、「拘置所は寒い」と訴えていることが8日、分かった。弁護人が、同日の接見後、明らかにした。小室容疑者は4日に逮捕され、大阪拘置所(大阪市都島区)で取り調べを受けている。また、共犯の疑いで逮捕されたプロダクション「トライバルキックス」監査役木村隆容疑者(56)の弁護人も接見後に「裁判所の拘置尋問では否認した」と明らかにした。

 一方、小室容疑者と将来の楽曲の音源をCD化できる「原盤権」を二重契約させられた音楽プロダクション「エンパイアプレイミュージック」(東京)の井上勇社長が8日、取材に応じ「もう1つの契約先が約束を履行しないため、二重契約は解消されていない」と話した。

 井上社長によると、エ社が小室容疑者に契約金3000万円を支払った後で「イーミュージック」(東京)との二重契約が発覚。契約一本化のため、小室容疑者側への立て替え金3000万円と、エ社の買収資金1000万円の計4000万円をイ社から受け取る契約を2社間で結んだ。しかし、現在までにイ社は立て替え金のうち2700万円しか支払っていないという。イ社側は「残金があるのは事実で、エ社と協議中だ」としている。