人気ヒップホップグループ、FUNKY

 MONKEY

 BABYS(ファンモン)が、青島イオンジャスコ東部店で初の海外ライブを行った。中国で日本人がショッピングモール無料ライブを行うのも初めて。「国境を越えて音楽を届けたい」と願う3人組は「翻氣

 萬氣

 美味士」と名乗って登場。約3000人をくぎ付けにした勢いで、アジア制覇と初のNHK紅白歌合戦出場を誓った。

 国内では数千人を動員し、“インストアライブの帝王”を自任するファンモンが、日本を飛び出した。メモリアルな場所として、週末には約10万人が集まる、世界のジャスコグループの中で最も集客力のある店の1つを選んだ。

 「我愛青島!(オーアイチンタオ)」。リーダーのファンキー加藤(30)が、個人レッスンで身につけた流ちょうな中国語を何度も絶叫すると、子供の手を引いた親子連れが何組も足を止めた。「恋の片道切符」「桜」など4曲。言葉が通じなくても、汗を飛び散らせてシャウトする加藤とモン吉(30)の迫力は満点で、ステージ周りの人だかりは輪を重ね、3階の踊り場まで人で埋まった。

 06年1月のデビュー以来、3人はショッピングセンターにこだわってきた。買い物目的の老若男女をいかに自分らの音楽に引き寄せるか。「それに比べれば、普通のライブなんて屁でもないですよ」(加藤)。デビュー直後は数人規模だった集客力も、今では1000人単位になった。米国ではブリトニー・スピアーズがショッピングモールのライブ女王として知られるが、ファンモンも負けてはいない。

 イオン店舗がアジア地域に47店舗あるのを知ると「これをきっかけに世界中を制覇したい」と加藤。海を越えたファンモンは、さらなる飛躍を誓った。

 [2009年3月15日8時57分

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