8日に自殺した俳優伊藤隆大(たかひろ)さん(享年21)の通夜が15日、千葉県内で営まれた。

 兄で俳優の伊藤淳史(25)が親族あいさつを行い「家族思いのやさしい弟でした。天国に行っても俳優を続けてください。いつかそっちに行くから、その時は共演しような」。穏やかな笑顔を見せる遺影の隆大さんに向かい、涙をこぼし呼びかけた。斎場内には撮影現場での写真や友人との写真などが飾られた。

 遺作となった映画「容疑者Xの献身」の西谷弘監督ら芸能関係者も参列。西谷監督は「繊細で芝居がうまい俳優でした。これからも期待していたのですが…」と肩を落としていた。

 [2009年3月16日6時33分

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