落語立川流の落語家立川談慶(44)が長野県佐久市にある総合文化会館「コスモホール」の館長に就任することが19日、発表された。落語家が文化会館の館長になるのは全国でも初めてのこと。佐久市は今年、民間活力導入を目的に図書館などの館長を民間から公募したが、今回は柳田清二市長が交友関係のある談慶に直接打診して実現した。

 談慶は同県上田市出身で、慶大卒業後にワコール勤務を経て、91年に立川談志に弟子入り。05年に真打ちに昇進した。勤務は非常勤となるが、談慶は「人脈を生かしてソフトの充実を図りたい。地方の人にも東京の最先端の芸能に触れてほしい」と話す。館長自らも出演予定で、夏には館長就任記念落語会を開くという。

 [2010年4月20日7時33分

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