ジャニーズJr.5人組グループ、A.B.C-Zと7人組グループ、Kis-My-Ft2(以下キスマイ)が3日、主演ミュージカル「少年たち

 格子無き牢獄」(9月3日開幕、東京・日生劇場)の制作発表を都内で行った。

 本作はジャニーズ事務所初期の代表作のシリーズ作品と位置づけられている。同事務所が初めて世に送り出したアイドルグループ、ジャニーズが64年に「焔のカーブ」の題名で初演。題名、内容を時代に合わせて変えながら上演してきた。93年にはSMAPメンバーが半数に分かれ、東京と京都で当時Jr.のKinKi

 Kidsをバックに従え、同時上演している。

 物語、構成は基本的に初演から変わっていない。少年院を舞台に、若さゆえ悩みながらも、友情をはぐくみながら成長していく少年たちの姿を描く。1部はミュージカル、2部はショータイムの2部構成で行う。

 過去の作品と大きく違うのは、出演者に大半の演出を任せている点だ。2つのグループは、何百人といるJr.の中でも人気、キャリアともトップクラスを誇る。同事務所社長のジャニー喜多川氏は「本人たちが作品をいかにアレンジしていくか、というところが現代風。これまでのキャリアからちゃんとやれるはず」と自己プロデュース能力を高く評価。今後、メンバーは新曲を自ら書き下ろし、合格曲はステージで披露することも決定している。

 チラシやポスターには、切磋琢磨(せっさたくま)を期待されて「A.B.C-Z

 vs

 Kis-My-Ft2」と紹介されている。キスマイの北山宏光(24)は「今までの僕たち2グループのキャリアをぶつけ合って、新しいものを作っていきます」。歴史ある作品を引き継ぐ重みをかみしめながら、真剣な表情で全力投球を誓った。

 [2010年8月4日8時21分

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