人気子役の加藤清史郎(9)がミュージカル「レ・ミゼラブル」(来年4月12日~6月12日、東京・帝国劇場)に出演することが19日、分かった。19世紀末のパリの路上で生活する子供のガブローシュ役。革命を目指す青年たちの決起に参加し、銃弾を拾うため戦場の最前線に出て命を失う重要な役で、ソロナンバーもある。87年の初演には山本耕史(34)も出演した。

 加藤は09年のNHK大河ドラマ「天地人」の直江兼続の幼少時代を演じてブレークし、ドラマ、映画、CMに大活躍。09年に演歌「かつおぶしだよ人生は」で歌手デビューしているが、ミュージカルは今回が初挑戦で、舞台も初めて。

 昨年、子役仲間がガブローシュ役で出演した時に初めて「レ・ミゼラブル」を見た。「内容は難しくてあまりよく分からなかった。僕にはこんなすごい舞台は絶対できないと思ったけど、今回、オーディションがあると聞いてチャレンジしたいと思った」。10月からボイストレーニングや歌のレッスンを受け、家でも毎日トレーニングし、11月にオーディションを受けた。加藤は「オーディションでは口から心臓が飛び出るかと思うくらい緊張しましたが、一生懸命頑張りました。決まったとお母さんから聞いた時はうれしくて泣いてしまいました」。約120人が参加、加藤ら3人が合格者した。

 「レ・ミゼラブル」はビクトル・ユゴーの同名小説を原作にしたミュージカルで、85年にロンドンで初演され、87年に日本に上陸。24年間で2481回上演されている人気作品。これまでガブローシュ役は山本のほか、高橋一生、浅利陽介が出演している。

 [2010年12月20日8時19分

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