今秋の次々期NHK朝の連続テレビ小説は、ファッションデザイナー・コシノ3姉妹の母、小篠綾子さんをモデルにした「カーネーション」に決まり、同大阪放送局が13日、発表した。

 綾子さんはヒロコ、ミチコ、ジュンコの3姉妹を育て、自身もデザイナー界の草分けとして知られる。昭和初期、大阪府岸和田市内にコシノ洋装店を開き、夫を戦争で亡くしながらも、育児と仕事に奔走し「ゴッドマザー」と呼ばれた。

 担当の城谷厚司チーフプロデューサーは「全速力で92年の生涯を駆け抜けた女一代記。幸せは動いて勝ち取らないといけない時代なので、現代人にもヒントになると思う」と説明。女人禁制のだんじり祭で知られる岸和田に生きた女性のたくましさを描く。

 ヒロインは10歳前後の子役をのぞき、10~50代までを演じる予定という。20~30歳をメドに公募し、来週から審査に入る。脚本は、映画「ジョゼと虎と魚たち」(03年)や、昨年放送の同局震災ドラマ「その街のこども」などを手がけた渡辺あやさんが担当する。

 [2011年1月14日8時46分

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