5日に放送されたフジテレビの人気ドラマ「マルモのおきて」(日曜午後9時)の視聴率が16・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、18・7%で同時間帯のトップを走るTBS日曜劇場「JIN-仁-」を2・6ポイント差の射程圏内にとらえた。大沢たかおと綾瀬はるかのJINも固定ファンをがっちりつかんでおり“日曜9時対決”がいよいよ盛り上がっている。

 亡くなった親友が残した双子を引き取った独身男の奮闘を描く。主演の阿部サダヲ(41)と、双子を演じる子役の芦田愛菜(6)鈴木福(6)の笑って泣ける心の交流が評判を呼んだ。初回はマルモ11・6%、JIN23・7と最大12・1ポイント差があったが、7週で10ポイント近く縮めた。主題歌「マル・マル・モリ・モリ」の大ヒットも社会現象となっている。5日の最高視聴率は21・1%を記録。同局によると、視聴者の半数以上が女性。キッズ層も13%を超え、親子で楽しんでいることが分かる。

 橋本芙美プロデューサーは「血がつながっていなくても家族のつながりを作っていけるのではないかと企画しました」。また「強豪番組の裏で怖さもありましたが、逆に、面白いと思ったものをみんなで思いっきり楽しんで作ろうと制作にあたった結果、たくさんの方に見ていただくことができてうれしく思います」。残り3話。JINも時空の謎解きなど見せ場の連続となる。デッドヒートは最後まで注目を集めそうだ。