衆院選の投開票が16日に行われ、東京8区から無所属で出馬した山本太郎氏(38)は東京都杉並区内のカラオケ店パーティールームで、開票速報を見守った。開票直後に同区の自民党・石原伸晃前自民党幹事長(55)の当確が出たものの、深夜0時過ぎ、1つの目標だった7万票を超えた。スタッフ、支持者約50人らは「万歳!」とお祭り騒ぎに。山本氏も「負けた気がせーへんな」と笑顔を見せた。

 選挙戦に突入後、円形脱毛症になった。後頭部右側の髪が500円玉大にわたって抜けた。「こんなことは初めて。悩みごとがないつもりでしたが…」。東日本大震災から脱原発を訴え続け、休みもほぼない日々。疲労はピークに達していた。出馬宣言からたった2週間。準備万端で臨んだ選挙戦ではなかった。「あと1週間あれば、間違いなく勝てた。周知される時間が限られていた」。来年の参院選出馬は「まだ考えられません。声は掛かるでしょうけど」とだけ答えた。【近藤由美子】