タレントのデヴィ夫人(73)が番組収録中に一般女性を平手打ちしたとして、女性から被害届を出された問題で、被害女性が警視庁に「(夫人に対して)失礼なことを言ったことは確か」と話していたことが21日、分かった。被害届を受理した警視庁成城署が日刊スポーツの取材に答えた。

 番組制作会社の「演出」で、デヴィ夫人を挑発するような発言を依頼されていたかどうかについては不明。成城署は「それ(演出の有無)も含めて、番組関係者に事実を確認する」としている。同署は今後、デヴィ夫人を任意で事情聴取することも検討している。女性にけがはなかった。

 トラブルは1月9日、TBSのバラエティー番組「奥様はモンスター2」のスタジオ収録中に起こった。デヴィ夫人が、「モンスター奥様」として出演した女性の発言に激怒し、顔を3回平手打ちした疑いがある。15日の放送では問題部分はカットされた。

 番組収録に同席していたタレント西川史子(42)が21日、関西テレビ「ハピくるっ!」(関西ローカル)の生放送中に、当時の様子を明かした。西川は自分の前に座っていたデヴィ夫人が、女性に平手打ち3発を食らわせたシーンをしっかり目撃していた。西川は「その後の収録は、お葬式みたいになりましたね」と一変した雰囲気を振り返った。デヴィ夫人はその後、スタジオを退出して戻って来なかったという。

 女性が夫人を挑発する「演出」があったかどうかについては、「番組側が操作したとかはないと思う」と話した。

 TBS広報は「当事者同士のトラブルなので状況を把握していない。推移を見守りたい」としている。