佐藤浩市(52)主演映画「人類資金」(阪本順治監督、10月19日公開)の完成報告会見が27日、都内で行われた。連合国軍最高司令官総司令部によって接収された旧日本軍の時価10兆円の財宝「M資金」をめぐるサスペンス。原作と脚本を手掛けた作家福井晴敏氏(44)は、銀行を舞台にしたTBS系ドラマ「半沢直樹」の大ヒットに触れて「経済ものにいい風が吹いている。『半沢直樹』が、もう1年早くはやっていたら企画も進めやすかった」と話した。「半沢直樹」原作者の池井戸潤氏とは、98年に江戸川乱歩賞を同時受賞した仲。「『半沢直樹』より(視野が)遠く、今の資本主義のあり方まで切り込む映画。ヒットさせて倍返しできたらいいなと思う」。