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マンスリーマカオ

航海の神「媽祖」に広東オペラやダンスを披露

天后節が行われる媽閣廟
天后節が行われる媽閣廟

【4月19日 天后節】
 1488年に創建された、航海の女神、媽祖をまつる「媽閣廟」。この廟にはある伝説が残る。

 ―福建省の港からマカオに向かっていたジャンク船の船団が、途中で大しけに遭い遭難。だが、広東に渡ろうとしていた貧しい女性を厚意で乗せていた1隻だけが助かりマカオに到着した。その後、女性は岩の上で消え去り、そこには神の像が残されていた―。

 その女性は媽祖であると信じた船乗りたちが建立した小さな廟が、媽閣廟の始まり。毎年、媽祖に祈りをささげる天后節がここで行われ、目の前のバラ広場では粤劇(広東オペラ)やドラゴンダンスが披露される。

人力三輪車「ペディキャブ」無料乗車はいかが?

無料体験乗車ができる昔ながらのマカオの交通手段ペディキャブ
無料体験乗車ができる昔ながらのマカオの交通手段ペディキャブ

 ホテル・リスボア前でよく見かける、おじさんたちが乗ったカラフルな人力三輪車、「ペディキャブ」。料金はタクシーに比べて決して安いものではなく、おじさんたちのしつこい客引きにへきえきした経験がある人もいるかもしれない。だが、現在はそんなペディキャブに無料で乗車したり、記念撮影をしたりすることができる。昔ながらのマカオの交通手段を体験してみては?

◆撮影体験…午前11時~午後1時、同2時~4時
◆乗車体験…午前11時、正午、午後2時、同3時の4回(各20分間)
◆場所:観音堂前、媽閣廟前のバラ広場、マカオ科学館前、タイパの望徳聖母湾街。

【世界遺産】「西遊記」に登場 疫病沈めた鎮守

中国的な真っ赤な色彩が特徴のナーチャ廟
中国的な真っ赤な色彩が特徴のナーチャ廟

 観光客でにぎわう「聖ポール天主堂跡」の裏にひっそりと立つ、「ナーチャ廟」。ナーチャというのは、「西遊記」にも登場する武芸の達人。

 マカオで疫病が大流行した19世紀後半、ナーチャのお告げで疫病が鎮まったことから、周辺の人たちが感謝の意味を込めて、ここに廟を建てたという。そんな村の鎮守様ともいえるかわいらしい廟のかたわらには、ポルトガル人が中世に築いた旧城壁があり、ナーチャ廟と併せて世界遺産に登録されている。

 いかにも中国的な真っ赤な廟から見えるのは、17世紀初期にポルトガル人が築いた要塞(ようさい)と天主堂のファサード。線香の煙が立ち上がる向こうにポルトガル風アズレージョの道しるべが見えるのも、なんとも不思議な光景だ。ここも、東西文化のミックスが垣間見られる、マカオらしい場所のひとつ。

 聖ポール天主堂跡まで来たのなら足を延ばして、その風情を楽しんでみたい。

【芹沢コラム】海老&食パン油揚げ「ハトシ」

マカオビールと楽しみたいマカオ名物広東料理のハトシ
マカオビールと楽しみたいマカオ名物広東料理のハトシ

 海老のすり身を食パンに挟んで油で揚げた広東料理の「蝦多士(ハートーシー)」。私はこれが大好きで、マカオに行くたび、おやつ感覚でよく食べている。「蝦(ハー)」はエビ、「多士(トーシー)」はトーストの意味だ。長崎出身の人ならピンと来ると思うが、長崎名物「ハトシ」と、名前も調理法も味もよく似ている。それもそのはず、ハトシのルーツは蝦多士なのだ。

 中国と貿易をしていた長崎に蝦多士が伝わったのは、明治時代のこと。長崎では広東語をまねた「ハトシ」という呼び方で、卓袱(しっぽく)料理の一部となり、後に家庭料理になった。ちなみに、台湾では「蝦吐司」、東南アジアでは「シュリンプトースト」として広がり、各地で愛されている。

 さて、マカオで食べる蝦多士の味はというと、海老の香ばしさと、カリッとしたパンの食感がたまらない。ついついマカオビールも進んでしまうのだ。




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