国際非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」のノーベル平和賞受賞決定を受け、関係者や被爆者らは6日夜、同組織の主要運営団体の1つである「ピースボート」の東京・高田馬場の事務所で記者会見を開いた。ピースボート共同代表の吉岡達也氏(56)や女優東ちづる氏(57)、広島の被爆者など6人が出席した。

 吉岡氏は「この運動は、世界中の市民が集まって進めてきました。活動に関わった全ての人が、国境を越えて喜んでいると思います」と笑顔を見せた。

 「ICAN」は核兵器のない世界の実現を目指す非政府組織。07年に設立され、広島や長崎の被爆者と連携し、世界規模で核の非人道性を訴えてきた。

 「ピースボート」は、ICANが発足した当時からの賛同団体。被爆者が船に乗り、各地で被爆体験を語る「ヒバクシャ世界一周 証言の航海」を08年から続けてきた。これまで170人以上の被爆者が約100カ国で体験を語ってきたという。

 16歳のときに広島で被ばくした三宅信雄さん(88)は「毎年期待していました。生きててよかったです」と話した。

 東氏は広島県出身で、平和活動やマイノリティー(少数派)を支援する一般社団法人の理事長も務めている。「まだまだ活動はこれからだけど、これまでが報われた気持ちです」と笑顔で話した。