自民党は12日、二階俊博幹事長と塩谷立選対委員長の名前で、「圧勝報道」が出ても気を引き締めるよう求めた「緊急通達」を、候補者の事務所に送った。

 冒頭から「選挙は、これからが本当の勝負である」とした上で、「勝利はもはや確実のような報道がなされているが、現状は一瞬たりとも楽観を許さない極めて厳しいもの」と指摘。「報道とは逆に、情勢の悪化を招いている候補が各地で見られる」と危機感を示し、「一喜一憂することなく、1票すらもとりこぼすことのない万全の態勢」を要求。過去にも序盤で優勢と報じられながら、結果的に大幅な議席減で敗れたケースもあり、党側は気のゆるみを警戒している。