神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、警視庁が被害者全員の身元を発表して一夜明けた10日、親族らは悲しみに沈んだ。被害者の中で最年長だった埼玉県春日部市の藤間仁美さん(26=接客業)は、同市内の住宅で夫と幼い娘と暮らしていた。8月31日から仕事を始め、おとなしい性格でどこにでもいそうなタイプだったという。一緒に働いていた男性は、「勤務態度はまじめで、お客さんからの受けも良かった」と振り返る。
9月13日に突然、仕事を早退。その後、連絡が取れなくなった。男性は「容疑者とどこかで待ち合わせていたのかもしれない」と振り返る。「話しにくい事情もあるだろうからプライベートには触れないようにしていた。今にして思えば、救いの手を差し伸べてやれば良かった」と悔やんだ。
付近の住民によると、藤間さんは一昨年、引っ越してきた。外出は少なく、窓を閉め切っていることも多かった。「事件に巻き込まれるとは思わなかった」と、ある住民は話した。

