石田純一(64)が16日、都内の文化放送で行われた同局の定例社長会見に出席した。石田は質疑応答の中で、16年7月の都知事選出馬表明と撤回を踏まえた、政界への再挑戦をする考えがあるか質問が出たが「今のところ、その気も予定もありません」と否定した。

 石田はこの日、コメンテーターを務める同局「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!」(月~金曜午後3時半)の斉藤一美キャスターとともに出席。「もし、チャンスをいただけるなら、メディアの側から政治に限らず健康、安全、幸せのために役に立てたら。ドラマをやっている時から、人間ってすばらしいなぁというところを発信していけたら、と思っています」と語った。

 会見では、都知事選の件を自ら“都知事選騒動”と評した上で「都知事選の騒動で、年末でテレビやネットでたたかれたわけです。本当に『お前、何様だよ!?』と実際、出演者にも言われました」と共演者からたたかれたことを明かした。

 石田は都知事選出馬を表明した際、出馬を通告した一部政党から回答を待ってほしいと言われ、出馬の際に必要となるテレビ番組の差し替え期限を迎え、出馬を断念した。ただ(1)他の統一候補が出る(2)複数候補が乱立する場合は、野党の力を結集するために立候補せず応援に回ると条件を付け、自らが都知事になることより、野党勢力の結集こそ出馬の第一義だと強調していた。この日の会見でも「僕らが目立たなくていい…それだけ(政治が)うまくいっていたらいいな、というのが本心。願っています」と、政治がより良いものになることを願った。

 また「日本が、本当にこれが正しいと思っているのか、それとも米国のことを非常におもんぱかって、同盟国だからと足並みをそろえて言っているのか…。現象面にとらわれず本質、問題点で言うと、この国はどこに向かうのか、どういう理念を持って運営し、世界に発信していくのかに1番、興味がある」と国政に強い関心があることをにじませた。その上で今後、番組で「政権の中枢の方と、ぜひお話しさせていただきたい」と希望した。

 一方で私生活では、妻の東尾理子(42)が第3子を妊娠し、4月に第5子が誕生予定だ。今後「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!」で子育てについて語るかと聞かれると「個人的なもの(話題)は、よく批判される。僕は言いたくはないし(私生活のネタを)売って生活しているつもりはないけれど…」と1度は慎重な姿勢を見せた。

 その上で「30過ぎは大変すぎて、寝る時間がなくて、あまり子育てが出来なくて大変申し訳なかった。今は、ある程度、時間があって出来る…子どもがいる幸せとか今、思うことで良かったら、交えていければいい。若さとか、この国の活力をいかに保つかを提案したい」と、番組で子育てについて語る可能性も示唆した。【村上幸将】