2020年東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は27日、大会マスコット審査会を開き、名前の選考に入った。五輪、パラそれぞれ30案が委託会社から提示され、この日、審査会メンバー17人(1人欠席)がそれぞれ3票ずつを投票し、五輪、パラ10案ずつに絞った。

 委託会社はブランド戦略開発会社「ジザイズ」で、98年長野冬季五輪のマスコット「スノーレッツ」の名前を開発した会社。同社は30案ずつを開発する事前に、東京大会のマスコットをデザインした谷口亮氏のインタビューを行い、キャラクターの特性を把握した。さらに、全国小学生投票の際に集めたアンケートを集計し、小学生が抱く谷口作品へのイメージを抽出し、名前開発の原点とした。

 今後は「ネガティブチェック」を行い、ふるいをかける。8言語(英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語、中国語、韓国語)と照らし合わせ、中傷、差別やハレンチな意味が含まれていないかをチェックする。

 5月28日に行われる審査会で3案ずつに絞り、その後、国内・国際商標調査をかけ6月の審査会で1案を決定、発表する。

 この日から審査会メンバーに入った谷口氏は「言いやすさ、親しみやすさ、子どもたちに覚えてもらいやすい名前にしたい」と意気込んだ。