森永製菓は28日、「チョコフレーク」の生産を来年4~6月ごろに終了すると発表した。「大好きだったのに」「カールの次はチョコフレーク。古き良きお菓子が消えていく」と悲痛なツイートが飛び交う騒ぎとなっている。

コーンフレークにチョコをコーティングした「チョコフレーク」は1967年(昭42)9月発売。カリカリと軽い歯当たりのフレークとチョコの組み合わせは、新しい食感と味で大ヒットした。当時のCMには「ミニスカートの女王」と呼ばれ、日本にミニスカブームをもたらしたトップモデルのツイッギーを起用、<歌詞>森永 チョッコフレークの音楽が口ずさまれた。同時期発売の同社「チョコボール」が子どもに大人気だったのに対し、おしゃれなライフスタイルに憧れるヤングアダルトの間でブレークした。

生産終了は、製造していた千葉県野田市の工場を来年12月に閉鎖するため。同工場で製造している「ポテロング」は栃木県小山工場に移され、製造が続く。森永製菓では「ポテロングが依然好調なのに対し、チョコフレークの売り上げは5年前と比較すると半減していた。チョコが手に付くため、スマホを使いながら食べる『ながら食べ』に適さなかった」と話す。

85年までは箱入りだったが、最近はローソンのプライベートブランドとして袋入りで販売していた。「健康ブームでカカオ成分の多い苦めのチョコが好まれるようになったこともある。嗜好(しこう)の変化に合わなくなっていた」(森永製菓)。「ツイッギータッチのかるいチョコレート」のキャッチコピーとともに発売されて51年。消えゆく「チョコフレーク」に、ツイッターでは「署名運動とかあったら参加する」とまでつぶやかれている。